日本軍事情報センター Japan Research Center Of Military Affairs
カテゴリ自衛隊出典 産経新聞 3月5日 朝刊
防衛省は4日、米国とフィリピン両軍による定期合同軍事演習「バリカタン」で行われる机上演習に、自衛隊幹部を参加させる方針を固めた。
自衛隊の参加は初めて。
今回は災害対応訓練にとどまるが、多国間の訓練に参加することで、南シナ海での海洋権益の拡大をはかる中国をけん制する狙いがある。
机上演習は合同訓練の一環として行われる災害対応訓練で、マニラ首都圏で大地震が発生したと想定し、米比や自衛隊などが共同で救助などのシミュレーションを行う。
防衛省は演習に統合幕僚監部の幹部自衛官を数人派遣する計画だ。オーストラリアや韓国なども初参加するもようだ。
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アジア太平洋地域重視を掲げる米軍は、中国を意識し、参画国の枠組みを広げることで同盟国との協力関係を深めたい考えという。
バリカタンは2000年以降、米比両軍が毎年実施している。今年は3月末から4月にフィリピンで行う。
同国やベトナム、マレーシアなどが中国と領有権を巡って緊張関係にある南沙諸島に近い海域や島が、実動演習の主な区域になっている。
演習は中国を念頭に置いた内容で、石油や天然ガスの施設が攻撃された事態に対し、米比両軍の海兵隊が作戦を展開する。
日本は実動演習には参加しない。
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自衛隊など韓国やオーストラリアが机上訓練参加する狙いは主に二つある。
まず第1に米比両軍の担当領域を確認することである。米軍はどこまで担当し、どこを担当しないかを知ることである。そしてアメリカ軍がフィリピン軍に期待する範囲である。
そのことで、それぞれの国が米軍との共同作戦の際に、自国の担当する範囲を正確に知ることができる。次ぎにその自国の範囲について準備を開始することになる。
マニラ首都圏で大地震が発生したという想定でも、有事に米比両軍の役割を理解することはできる。(海洋での海難救助訓練でも、指揮や通信の方法を確認するのと同じ)
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二つ目は、南沙諸島を防衛する米比両軍(海兵隊を含む)の実動演習を実際に見て、島嶼防衛作戦の一連の動きを認識することができる。例えば、南沙諸島で想定された島を沖縄県の石垣島や宮古島に置き換えて、日米両軍が島嶼防衛作戦を行う実相(基本作戦)を知ることが出来る。
そのような知識から、自衛隊がこれから南西諸島海域の島嶼作戦で必要な軍事資材の調達と自衛隊訓練を始めることになる。だから日本の島嶼作戦では自衛隊が米海兵隊と同じ装備を持つことではない。
そのあたりの理解が十分に足りないと、自衛隊にミニ米海兵隊にそっくりの部隊を造ることが、日本の島嶼作戦(体制)と勘違いすることになる。
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