SonicStage - Wikipedia
SonicStage(ソニックステージ)は、ソニーが開発したWindows用音楽管理・再生ソフトウェア。現行の『x-アプリ』の前身となったソフトウェアに当たる。
OpenMG Jukebox(オープンエムジー・ジュークボックス)の名で1999年にリリースされたものが原型。
SonicStageの名はOpenMG Jukeboxから派生した上位版という位置付けで同社のPC「VAIO」シリーズの2001年秋モデルにプリインストールされたバージョンが始まりで、後にはウォークマン等へ添付されるものも含め全てがSonicStageに置き換えられた。
2006年より提供されたVersion4.0では新たにCONNECT Player固有のアーティストリンク等の機能に対応し、名称もSonicStageCPと改められたが、2008年より提供されたVersion5.0ではインターフェイスも含めたフルモデルチェンジがおこなわれ名称もSonicStageVと再度の改名がおこなわれている。
なお、SonicStage(Version1.x~3.x)及びSonicStage CPのプロセス名が「Omgjbox.exe」であるのは、かつてのOpenMG Jukeboxの名残であり、SonicStageV以降は「SonicStage.exe」に改められている。
ソニーは2007年8月30日に行なったプレスカンファレンスで「WALKMAN goes OPEN」戦略 [1] を打ち出しており、日本国外のWALKMANについては転送にSonicStageを使用せず、Windows Media PlayerもしくはWindows ExplorerでのD&D転送を用いる方針を打ち出している[2]。そのため2007年秋以降は、実質SonicStageは国内市場向け専用のソフトウェアとなっており、当時のオーディオ事業本部長が今後も国内向けに開発継続することを明言[3]している。とはいえ初期のころから最新版に至るまで動作の緩慢さや不具合が多く叫ばれており、ウォークマンの失速・衰退の原因とされることも多い。[要出典]
最終バージョンの正式名称はSonicStage V。しかし、最終バージョンで非対応のデバイスについては、前バージョンであるSonicStage CP(ソニックステージ・シーピー)となる。一方でSonicStage Vの機能を完全に継承した上でおまかせチャンネル、歌詞ピタ、写真や動画を取り扱う機能等を拡充した新(実質的にSonicStage Vの後継)ソフト「x-アプリ」が2009年10月7日に提供された。詳細はx-アプリの項目を参照。
また、日本市場ではKDDI/沖縄セルラー電話のau携帯電話専用連携ソフトLISMO PortのコンポーネントとしてSonicStage for LISMOが2008年2月1日から提供されている。
[編集] UIと機能
SonicStageはWindows Media Player・iTunesなどと同じくジュークボックスと呼ばれるジャンルに属するソフトウェアで、CD・ファイルや配信サイトからの楽曲取り込み、管理・再生、外部機器との相互転送といった機能が統合されている。ユーザインタフェース(UI)は、この「取り込み」・「管理」・「転送」という3つの機能をウィンドウ上部で明示的に切り替えて使うようデザインされている。
- 音楽を取り込む
- 音楽CDからのリッピングやPC上の既存ファイルの取り込み、音楽配信サイトからの楽曲購入を行う。
- マイ ライブラリ
- ライブラリに登録された楽曲を管理・再生する。
- 音楽を転送する
- 外部機器との相互転送やCDへの書き込みを行う。
ライブラリ機能はCDの「アルバム」やユーザーが作成した「プレイリスト」を基本単位として扱う設計思想がとられており、1曲単位で楽曲を販売する音楽配信よりもCDからのリッピングを主体とした使い方に適する。標準状態のライブラリはアーティスト名の頭文字 (A-Z) 順に整理され、日本人名・グループ名もジャストシステムによるローマ字変換辞書によって自動振り分けがなされる。ユーザー別の楽曲管理には対応しておらず、ライブラリは同じPC上の全ユーザーで共有される。
転送機能が対応する機器はウォークマン、プレイステーション・ポータブル、携帯電話などを中心に多岐にわたり、このうち単体録音に対応する機器からは音源の吸出しができる場合もある。転送操作に関するUIはフラッシュメモリや光磁気ディスクを使用する機器に適する「持ち出し」型の利用に比重が置かれており、HDD内蔵プレーヤーなど数十GB以上の容量を持つ機器に適する「同期」型の利用を支援する機能は少ない。
SonicStage上での音楽再生時には、以下の機能が利用できる。
- DSEE
- Digital Sound Enhancement Engine。非可逆圧縮により音質が劣化した楽曲ファイルを、オリジナル音源に近い音質に自動補正しながら再生する[4]。ただしHE-AACには作用しない。
- アーティストリンクシャッフル
- CDDBより取得した音楽ジャンルの近いアーティスト情報を元にあみだくじ式に連続再生する。また、アーティストリンク情報の編集機能とXML形式での書き出し/取り込み機能も備える。
- ダイナミックプレイリスト
- ジャンルやリリース年、SonicStageへの登録時期といった条件をもとにプレイリストを動的に自動作成する。
- ミュージックコミュニティ
- レーベルゲートが運営するSNSサイト「PLAYLOG」に楽曲再生履歴を自動アップロードし共有する。利用にはユーザー登録が必要。
- CDギャップの再現
- リッピング元の音楽CDに記録されていた曲間ギャップ情報を再現しながら再生する(リニアPCM・ATRAC系コーデックのみ対応)。
なお、かつてのバージョンはグラフィックイコライザー、ビジュアライザー、ボーカルキャンセラー、ピッチシフト機能を持っていたが、2004年のバージョン2.0よりこれらの機能は消滅している。このため最新版においてもエフェクト再生機能の類は充実しておらず、上記以外の主要機能ではクロスフェード再生などがサポートされていない。このほか、ポッドキャスティングや動画等新しいコンテンツへのサポートが遅れていること[5]などが現バージョンの課題点である。最近のバージョンでは飛躍的に改善されつつあるが、楽曲を管理するデータベースが膨大になると動作が不安定、あるいは重くなる事象がみられる[5]。
[編集] 対応フォーマット・規格
最新版のSonicStageは以下のフォーマットのオーディオファイルに対応している。
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